鯨がジャンプする。
彼の思い切りの高さ。
水面を突き抜けて、一番上からまた上へ。
彼の目に、空へのほう焦がれはあるか。
もし、空さえも頂点でなく、そのずっと上、無限に広かる宇宙のきらめきがあるのを知ったら、
彼は、もっと上へと願うのだろうか。
それが何のための分からずとも、生き物たちがちっとしているらない。
そわそわと、せわしなく。
心臓が、動いている。
ーー「荒川アンダーザブリッジ」 第七話 ("Arakawa Under The Bridge" Episode 7)